ご質問頂く中で比較的多いことは
「線が切れているんです」という
ご質問です。
今回はその「切れ」に注目して
お話を進めて行きます。
〇 途切れ
私は「切れ」という状態を
「途切れ」と表現しています。
この「途切れ」は
手相の線どこにでも現れます。
細い線にはもちろん、
生命線、頭脳線、感情線というような
濃い線にも現れます。
見本を見るまでもなく
だいたい想像できますよね?
〇 途切れの意味
意味もだいたいおわかりかと思いますが
「切れる」という状態は
「何かが切れる」ということを
示しています。
「切れる」という状態は
手相において「悪いこと」を暗示します。
その悪さも
場所によって
大きく変化していきます。
〇 現代にあった正しい判断
どんなことでも
「続ける」というのは素晴しいことです。
しかし、歴史が長いからといって
信用できるとは限りません。
例えば、手相のこの「切れ」は
昔の手相書では
「凶相」と呼ばれ
事故や災難、愛情の破綻
命に関わる相とされてきました。
もっと具体的には
「頭脳線の切れ」は
「頭部の致命的なケガ」。
「生命線の切れ」は
「命に関わる」と書かれています。
私は否定するつもりはなく
その当時はそれが正しかったのだと
思います。
問題は、それが今も
意味が変わらないということです。
私は多くの方を見てきて
「切れ」があるお客様
たくさんいらっしゃいます。
先ほどの解釈を採用すると
「今年中に命に関わる」という状態でも
何事もなく生きている方の方が多いです。
それに、
命のことは、わかったとしても
「言ってはならない」と
教わってきました。
これはいいとしても、
私は「これからどうすれば良いか」を
示すことが占いの重要な役割であって
「あなたはこうなります」と宣言する道具ではないと
考えています。
私のお客様を研究していると
「切れ」=「凶相」とは限りません。
もう少し詳しく見ていきましょう。
〇 それぞれの線では
私の研究上では
「生命線の切れ」は
「重大な悩み」を表しています。
今までの人生経験を覆すような悩みです。
「悩み」というと悪い感じがしますが、
どこの大学に行くのか、
どこに就職するのかも悩みです。
しかも、文系だった人が
「理系にチャレンジしたい」というような
今までの経験から隔たりがある出来事が
この「切れ」として
出やすいと考えています。
もちろん、考え込む辛い悩みの場合もあります。
生命線の切れは
今後の行動を左右する悩みとなります。
頭脳線の場合は、
場所によりますが、
「考える悩み」です。
行動するかどうかの悩みではなく
「どちらがいいかな」という悩みです。
「転職しようかな」
「結婚しようかな」
「これを買おうかな」という
行動に移す前の悩みや
「事故に遭わないかな」
「天気は大丈夫かな」と
自分ではどうにも出来ない悩みでもあります。
感情線の場合は
「恋わずらい」と言えば
ロマンチックですが、
「感情」は恋ばかりではありません。
怒りが収まらない。
悔しくて仕方がない。
もう耐えられない。
そんな感情の落ち着かない状態を
「感情線の切れ」は示しています。
〇 まとめ
「切れ」は何かしらの問題を表している。
しかし、昔のような
事故や死よりも
人生を左右する悩みや
不安や考えすぎの悩み、
感情の変化を示している事がほとんどです。
手相も時代とともに変化します。
しかし、意味を後付けで考えるのではなく
しっかりと研究して
導き出していく必要があります。
新しい発見を
お伝えできるように頑張ります。